今年も恒例、『京の伝統食普及委員会』が動き出しました!
21年度は最後の砦「焼津部会」が担当いたします。
(これで5部会一周いたしましたね!来年の心配をすでにされている方がいらっしゃいますが(笑))
焼津部会での代表的な商品と言えば、塩さば!!
京都で祭りといえば、さば寿司が食卓を飾ります。
ではそもそもなんで「焼津部会」があるんでしょ???
(もちろん、焼津は静岡県の焼津のことです。)
京の都から海は遠く、塩干魚がよく食べられていたのは何度もさせていただいているお話。その塩干魚を運ぶため、若狭から京へ続く「鯖街道」が生まれました。
北海道の海産物、若狭で獲れた新鮮な魚などは干したり、一塩されたりして、この街道を通り、運ばれてきたのです。
さばももともとは若狭で獲れていたのですが、漁獲量はどんどん減っていきます。そして、流通手段が発達したこと等により、焼津で一塩(加工)された塩さばが徐々に入荷されるようになり、京都人の口におうたため、「焼津の塩さば」として一ブランドが確立されていきました。
現在では焼津でもさばの漁獲量は年々減っていますが、運輸手段が発達したことにより、全国各地からおいしいさばが集まっています。
しかも、確立された一塩の技術は健在で、「焼津の塩さば」として京都市場へ入荷されています。
部会が発足した当時、一塩ものといえば焼津ということで部会名にも採用されたようです。
一塩もののことは「あいもの(四十物または間物などと表記)」(鮮魚と干魚の中間という意)と呼ばれることが多く、部会名として残っているのは大変珍しいケースです。