これら干物の紹介もまだ一部だけを紹介しただけに過ぎないが、たとえば、いわゆる出汁用の煮干やちりめんじゃこなども干物であり、素材についても地域、地域により特色がある。これをご覧の皆さんも、海辺の町へいった時には、干物販売店を覗いてみると良い。『こんなに干物の種類があるの?』って感心するでしょう。そんな時間の無い人も専門店や百貨店の塩干魚コーナーにいけば、いわゆる無添加、無着色、本物の干物に出会えるかもしれない。
しかしながら、干物を見るに、干物について最低限の見分けが出来なければ意味が無い。その基本は、鮮魚を見分ける事に通じるが、無添加干物の目利きの基本に
◇ いやな臭いがしないか
◇ 肉付き(ふっくら)として開いた状態の丸みや厚みがあるか
◇ 色つや光沢があるか。透明感と自然の艶があるか
◇ 骨の浮き上がりがでてないか
◇ 信頼のおける販売店、ルートの商品であるか
などなどの目利きを実践し、後は、自分の舌や経験で美味い干物を見つけ出し、本物を見極めていって頂きたい。尚、干物についてもし判らないことや旬の情報などを知りたいことがあれば、日本の美味いもんが一同に集まる京の食彩工房、京都市中央卸売市場・京都塩干魚卸協同組合へ連絡すれば適切なアドバイスをもらえるらしい。
又、市場内団体見学も実施しているらしいので、市場内店舗の商品見学やベテラン目利きの仲卸さんへ干物についての質問や相談をしてみれば、納得の目利き方法を伝授してもらえるかもしれない。その他、色々な情報もあるらしいので…詳しくは京都塩干魚卸協同組合まで…
参考資料:島田静男著「干物づくり朝飯前」創森社刊
|