□■□ささかれい□■□
3月3日はひな祭り。
京都では旧暦の3月3日、新暦(現在)の4月3日にお祝いをする旧家も少なくないようです。
京都でひな祭りのお膳にのる塩干食材として笹カレイがあるのですが、なぜよばれるのかは調べてみましたがはっきりとした説は不明。
そこで元組合員のご長老に伺ってみました。
京都でひな祭りに用いられるのは元来「子」の笹カレイだったそう。1月から2月にかけて産卵され、ほどよく成長した子をお雛さんにお供えしたそうです。小さくてかわいらしいのでお雛様にふさわしかったこと、「笹と小判」と言われるように、「笹」とつくカレイが縁起がよいと考えられたからではないかとのこと。
現在ではカレイの水揚げ量が減っていることから禁漁期間なども設けられ、子の笹カレイはほとんど手に入らず、そのため他のカレイで代用されているようです。
上のお話の余談に「むし笹カレイ」を知っているかと聞かれました。「虫???」ではなくてむしろのむし。むしろの上で塩をして干した笹カレイのことで最高級品とのこと。なんでも現代科学でいうイオン化することにより塩が甘くなるそうな。むしろを使わない場合は、塩にわらを混ぜたものを水に溶かし、その溶かした水にカレイを漬けて干すと同じような効果が得られるのだとか。
へえええええええ。昔の方の知恵はすごい!