本日ここに京都塩干魚卸協同組合創立40周年記念の式典を開催するに当たりご挨拶を申し上げます。
まずもって近畿農政局長様、京都府知事様、京都市長様を始めとし、政界、経済界の諸先生方、さらには当組合関係団体の代表の皆々様のご来席を賜り式典を開かせていただきます事に対し心より有難く御礼申し上げます。
顧みますと昭和37年10月京都塩干魚卸協同組合の創立総会をもちましてより、40年の歳月が流れ本日をつつがなく迎える事が出来ました。もとより京都に於ける海産物特に塩干魚を取扱う問屋業の歴史は永く、西納屋時代を含めて4百余年の業歴の中での一刻であります。京都という地域の特性の中で育まれたその食文化を支えて来られた先輩諸氏の英知と伝統の上に、私達は今日を迎える事が出来たとの認識を持っております。近年、特に流通業界に於ける時の移ろいは、そのテンポの早さに眼を見張るものがあります。
私達は、40周年を一つの契機として流れに添った変革を心掛けて行きたいと存じます。
有為転変は世のならいと申します。人の世の40年の持つ歪みを痛切に感じている次第であります。時あたかも今年は京都市場開設75周年を迎えており、京都全体として、その存在も意義を合せ考えて行くべき時であろうと存じます。 本日は、この席で表彰の栄を受けられます皆々様にお喜びを申し上げます。
京都塩干魚卸協同組合も本日の式典を一つの契機として京の食文化の向上と公共的使命を認識して市場のさらなる発展へと前進する事をお誓い申し上げ、40周年記念式典のご挨拶と致します。
|